配信者におすすめの実況マイク「Razer Seirēn Elite」

Razer Seirēn Elite発表!配信者におすすめの実況マイク

日本のだいたい中心(岐阜県)でRazer愛を叫ぶ

「日本のだいたい中心(岐阜県)からRazer愛を叫ぶ」は、私が愛してやまないRazer製品を紹介していくコーナーです。定番のものから日本未発売のレア物まで様々な製品をレビューします。
ゲーミングデバイスでは他の追随を許さないRazer。ゲーム好きなら誰でも一度はあこがれ、その高額の壁にひるんだ経験がありますよね?

Razerから配信(ブロードキャスト)関連の新製品「Razer Seirēn Elite(レイザー セイレーン エリート)」の発売が発表されました!

Razer Seirēnシリーズはゲーム配信者におすすめの実況マイク。
2017年10月にエントリーモデルとしてシリーズ3製品目のRazer Seirēn Xが発売されたばかりで、Seirēn Eliteはその上位機種のようなスペックです。

e-Sports(eスポーツ)への関心の高さと共に、Youtuberをはじめとする配信者・実況者向けの商品が徐々に整いつつあるRazer。
今回の記事では、Razer Seirēn Eliteの特徴Seiren X、Seirēn Proとの違いなどをお伝えしていきます。

ゲーム実況やライブストリーミングにオススメの「Razer Seirēn Elite」

Razer Seirēn Eliteの発表に際し、CEOのMin-Liang Tanは次のようにコメントしています。

“Most professional-grade microphones require additional recording equipment, like mixers and converters, that you need to get your sound onto your PC,” says Min-Liang Tan, Razer co-founder and CEO. “The Razer Seirēn Elite solves that problem, letting broadcasters focus on their content and letting the Seirēn Elite handle their audio.”

『ほとんどのプロフェッショナルグレードのマイクをPCで使用するには、ミキサーやコンバーターのような追加の録音機器が必要です。Razer Seirēn Eliteはその問題を解決し、配信者を自身のコンテンツに集中させてくれます。』

最大の特徴はソフトや追加の機器も必要なく、シンプルなUSB接続だけのプラグアンドプレイプロクオリティのマイク性能を発揮するという点。
これは、Youtubeなどで誰でも手軽にゲーム実況ができるようになった配信環境にマッチしています。

SeirēnシリーズにはXRL接続が可能な最上位モデルのSeirēn Proもありますが、配信者の大半がハイスペックで高価な録音機材に詳しくないことを考えれば明らかにオーバースペック。
また、先だって発売されたSeirēn Xはエントリーモデルということもあり、Seirēn、Seirēn Proに比べると全体的にスペックダウンでやや物足りない印象でした。

Seirēn Eliteは、Seirēn Xをベースにハイパスフィルターデジタル/アナログ リミッター機能が追加されたことで、ゲーム実況やライブストリーミングユーザーにとって現実的なスペックとなりました。

Razer Seiren Eliteの外観

Razer Seiren Eliteの外観 ※RazerのHPより

Razer KiyoとSeiren Eliteで手軽にプロクオリティの実況が可能に

Razer KiyoとSeiren Eliteで手軽に実況が可能に

集音パターンはカーディオイド(カージオイド)のみ

Seirēn Eliteの集音パターン(指向性)は、Seirēn Xと同様に単一指向性のカーディオイド(カージオイド)のみ。
単一指向性ではマイクの正面の感度が最も強くなりますので、不必要な環境音やノイズを拾い難いなど、ゲーム配信向けの特徴と言えます。

シリーズの最上位機種のSeirēn Proでは、カーディオイド(カージオイド)を含め、4つの集音パターンを選択できます。
参考までに、Seirēn Proが選択できる各集音パターンと主な用途は以下の通りです。

  • カージオイド(cardioid)
    ストリーム配信、ポッドキャスト、吹き替え、楽器演奏(インストゥルメント)
  • ステレオ(Stereo)
    ボーカル、楽器演奏(インストゥルメント)
  • 全指向/無指向(オムニディレクショナル・omni-directional)
    電話会議(カンファレンスコール)、イベント
  • 双指向(バイディレクショナル・bi-directional)
    インタビュー、楽器演奏(インストゥルメント)、デュエットボーカル
4つの集音パターン

4つの集音パターン ※Razer Seirēn Proのマニュアルより

ゲーム配信向けとしては単一指向性のカーディオイド(カージオイド)のみでじゅうぶんであることが分かると思います。

ハイパスフィルターとピーキングLEDインジケーター

マイクの性能が良くなればなるほど、エアコンやPCファンのノイズなど、周囲の不要な音も拾ってしまいます。
ハイパスフィルターはこれら100Hz未満の低周波数の環境音を遮断する機能で、これまでSeirēn Proにのみ採用されていました。

また、Seirēn Eliteは、録音中に声が大きくなりすぎた際、マイク中央のLEDインジケーターが赤色に光るようになっており、デジタル/アナログ リミッターが音声ゲインレベルを調節し、オーディオの歪みを防いでくれる機能もあります。
ゲーム実況中についつい興奮して声を上げてしまいがちな方やホラーゲームの実況をされる方にはおすすめの機能です。

Seiren EliteのピーキングLEDインジケーター

Seiren EliteのピーキングLEDインジケーター ※RazerのHPより

アクションが激しさを増していく時、興奮が高まり思わず大きすぎる声を上げてしまうことも。 そんなときはデジタル/アナログ リミッターがゲインレベルの調節を助け、オーディオの歪みを防ぎ、音声を常にコントロールします。
※Razerのホームページより

マイク用風防(ウィンドスクリーン)付き

Seirēn Eliteには取り外し可能なマイク用風防(ウィンドスクリーン)が付属しています。
パ行の「破裂音」やサ行の「歯擦音(しさつおん)」といった不快な音(ノイズ)を防ぐポップガード(フィルター)の役割を果たすだけではなく、マイク部分を湿気や破損から保護することもできるので地味に便利です。

取り外し可能なマイク風防(ウィンドスクリーン)

取り外し可能なマイク風防(ウィンドスクリーン) ※RazerのHPより

Seirēn Xよりは大きめのサイズ

Seirēn Eliteのサイズは現時点では公表されていませんが、海外のサイトでいくつかの比較画像を見つけました。
左の画像(スマホでは上)はWindows CentralのSeirēn Xとの比較、右の画像(スマホでは下)はTom’S GuideのYeti(Blue)との比較写真です。

Razer Seiren EliteとSeiren Xのサイズ比較 ※「WINDOWS CENTRAL」https://www.windowscentral.com/razer-seiren-elite-announce

Razer Seiren EliteとSeiren Xのサイズ比較 ※Source: 「WINDOWS CENTRAL」https://www.windowscentral.com/razer-seiren-elite-announce

Razer Seiren EliteとBlue社のYetiのサイズ比較<br /> ※「Tom'S Guide」https://www.tomsguide.com/us/razer-seiren-elite-hands-on,news-26537.html

Yetiのサイズ比較※Source: 「Tom’S Guide」https://www.tomsguide.com/us/razer-seiren-elite-hands-on,news-26537.html

Seirēn Xの高さは184mm、Yetiは295mmですので、写真から判断するとSeirēn Eliteの高さは235mm前後ではないかと思います。
マイク本体の高さ(長さ)はそれほど大きくは変わらないようですが、Seirēn Xに比べ、Eliteのほうがスタンドが高くなり、マイクの直径も太く見えます。

それでも比較的コンパクトなサイズですので、市販のマイクブームに取り付ける際にその直径サイズや対応重量を気にせずに購入ができそうです。
Seirēn Proは直径77mm、重さも1329gありますので、対応しているマイクアームを探すにも苦労をしました。

Razer Seiren Elite:マイクブームにも簡単に取り付けられます

マイクブームにも簡単に取り付けられます ※RazerのHPより

プロフェッショナルなレコーディングを実現する究極のUSBマイク「YETI」

Yeti(イエティ)のスペックは、Seirēn Eliteに4つの指向性「カージオイド(単一指向性)」「ステレオ」「オムニディレクショナル(無指向性)」「バイディレクショナル(双指向性)」モードを追加したイメージ。
海外サイトではSeirēn EliteとYetiがよく比べられていましたが、集音パターン数の違いよりも、ハイパスフィルターやデジタル/アナログ リミッター機能があることでSeirēn Eliteを評価する意見が多かったように思えます。
もちろんBlue社のYetiも素晴らしいマイクです。

Seirēn Xとはマイクの可動域、可動部が異なる

Seirēn EliteのマイクスタンドはSeirēn Proと同じくアーム式の固定タイプで、前後に可動させることができます。
Seirēn Xではマイクはスタンド(デスク スタンドベース)に直接固定されており、その接続部が可動します。

また、どちらのマイクもスタンドから取り外せば、ショックマウントやマイクスタンドアーム(ブーム)に簡単に取り付けることができます。

Seiren Eliteはマイクアーム部分を軸に動く

Seirēn Eliteはマイクアーム部分を軸に動く

Seiren Xはスタンド部分を軸に動く

Seirēn Xはスタンド部分を軸に動く

価格と金額

現時点ではSeirēn Eliteの日本国内発売の発表はありませんが、直営オンラインストアRazerzone.com(Japan)で日本から購入可能です。
価格は25,880円+送料980円。
Seirēn Proの34,900円と比べると安くはなっていますが、それでも高額であることは確かです。購入ページには「Limited units available(限定数販売)」とありますので興味のある方はお早めの購入をおすすめします。

Seiren Eliteは25,880円

Seiren Eliteは25,880円

Seirēn Eliteの商品ページ上部のメニュー右上に「ギャラリー」ボタンがありますが、これは「購入」の間違いです。ここから上記の購入ページに遷移できます。私が2日前に確認したときは「購入」と表示されていたのですが、この数日で誤表記に変わったみたいです…

右上の「ギャラリー」は「購入」の間違い

右上の「ギャラリー」は「購入」の間違い

Seirēn EliteとSeirēn Pro, Xとの違い(スペック)

 RAZER SEIRĒN EliteRAZER SEIRĒN XRAZER SEIRĒN Pro
サンプリングレート:最低 44.1kHz / 最高 48kHz最低 44.1kHz / 最高 48kHz192kHz
ビットレート16bit16bit24bit
マイク感度※未公表17.8mV/Pa (1kHz)4.5mV/Pa (1kHz)
指向性モードカージオイドカージオイド・カージオイド
・ステレオ
・無指向/全指向
・双指向
サイズ未公表マイク直径:50mm
スタンド:90mm
高さ:184mm
マイク直径:77mm
スタンド:122mm
高さ:299mm
重さ790g383g1329g

※入力感度はその数値が0に近いほど感度が良くなります。

サイズ以外の外観の違いとしてはSeirēn EliteとXには、Proのようなステータスを表示するインジケーターパネル(OLED・有機ELパネル)がありません。そのためヘッドホンのボリュームなどが分かり難く不便そうです。

Razer Seirēn Pro

Seirēnシリーズの謎

最後に少し余談ですが、Seirēn Eliteに関連するを少しご紹介したいと思います。

謎1:「Seirēn Elite」は海外で以前から発売されていた?

実は「Razer Seirēn Elite」で海外のサイトを検索をしますと、非常に多くのオンラインショップやレビューにヒットします。
ですが、その大半は「Seirēn」や「Seirēn Pro」について書かれたもので今回新発売された「Razer Seirēn Elite」の情報ではありません

実はこれは、RazerがSeirēn Proのホームページでその説明として「Elite USB Degital Microphone」と表現してしまっているからなのです。
つまり、海外サイトのタイトルで見られる「Razer Seirēn Elite USB Degital Microphone」は「Razer Seirēn」の位置でいったん区切られ、Elite USB Degital Microphone」と続いているのです。
もちろん、このことをGoogle検索が考慮してくれることもなく、結果的に「Seirēn Elite」の情報が混在することになっています。

動画や画像検索をした結果も同様です。
以下はGoogle画像検索で「Razer Seirēn Elite」を検索した結果。ほとんどの画像が「Razer Seirēn」や「Razer Seirēn Pro」のものです。

Razer Seirēn Eliteの画像検索結果

Razer Seirēn Eliteの画像検索結果

Seirēn Pro発売当時は「Elite」モデルが後に発売されるとは想像もしなかったのでしょうが、今となってはRazerは早急にこのタイトルや呼称を訂正するようにオンラインストアなどに働きかけないとユーザーの混乱を招きます。

ただ、いずれにしても、Razer製品の中で唯一「Pro」と「Elite」がシリーズ内に混在することになり、いったいどっちが上位機種なのか名前から判断できないのはユーザーに優しくないネーミングとも言えます。
こういったことは、Razer製品の敷居をむやみに上げてしまうだけなのでとても残念です。

謎2:Seirēn Xだけオーディオカテゴリー

Seirēnシリーズは「配信=Broadcast(ブロードキャスト)」関連商品ですので、当然、ホームページではそのカテゴリー内にあります。
ですが、Seirēn Xだけは「Broadcast」ではなく「オーディオ」カテゴリー内に表示されています。
なぜ???

Seirēn Elite, Seirēn Elite Pro,Seirēnは「Broadcast」カテゴリー

Seirēn Elite, Seirēn Proは「Broadcast」カテゴリー

Seirēn Xは「オーディオ」カテゴリー

Seirēn Xは「オーディオ」カテゴリー

謎3:Seirēn Eliteの発売直後にサイトがメンテナンス中に

Razerでは新商品の発売直後はサイズや仕様の一部が公表されないことが多いような気がします。意図的か大人の事情か分かりませんが、発表に合わせてホームページでの情報更新が間に合わないような小企業でもありません。
「Razer」のブランド力がいかに高いとはいえ、名前だけで新商品が売れていく程、ゲーミングデバイス市場は甘くないのではないかと思います。

また、Seirēn Eliteの発売直後にSeirēnシリーズのページが「メンテナンス中」になってもいました。ゲーミングデバイスこそ、インターネットやSNSでの情報伝達と相性がいいはずなのに非常にもったいない。

私もRazerの熱烈なファン「CULT OF RAZER(Razer信者)」の一人として、少しでも多くの人にその良さを知ってもらいたいと思っています。
公式ホームページの誤表記や誤訳、使いにくいUI(ユーザーインタフェイス)、UX(ユーザーエクスペリエンス)の向上を検討をしてもらいたいと切に願います。

Seirēn Eliteの発売直後に関連商品のページがメンテナンス中に

Razer Seirēn X USB接続デジタルマイク (RZ19-02290100-R3M1)

Seirēnシリーズのエントリーモデル「Seirēn X」。
ハイパスフィルターなどの機能はありませんが、15,000円前後と高品質なマイクの中では比較的買い求めやすい価格です。
ゲーム配信向け機器 Razer KIYO(レイザー キヨ)、RAZER SEIRĒN X(レイザー セイレーン X)が発売!」の記事もご参考ください。



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