ゲーミングチェアのお手入れ方法「ポリウレタンレザー編」

ゲーミングチェアのお手入れ方法【ポリウレタンレザー編】

一度座ると二度と普通の椅子に戻れなくなるクオリティのゲーミングチェア。中でも椅子の表面がポリウレタン(PU)レザー素材のものは高級感がありますが5万円前後と高価です。
ただ、せっかく思い切って高価な椅子を手に入れても、間違ったお手入れ方法では長持ちさせることはできません。

そこで、今回はゲーミングチェアで使われることの多い合成皮革(合皮)の特徴やお手入れ方法をご紹介したいと思います。

私のゲーミングチェアお手入れセット

私のゲーミングチェアお手入れセット


今回のお手入れに使用するAKRacingの「Overture」のレビューはこちらをご覧ください。

合成皮革(合皮)とは?

そもそも合成皮革とはどんな素材なのか?お手入れ方法の前に、まずはその特徴を知ることから始めたいと思います。

ごうせいひかく=合皮=Leatherette=フェイクレザー

合成皮革の読み方は「ごうせいひかく」、英語では「Leatherette」。
フェイクレザーとも呼ばれます。フェイク(フェーク)は「にせもの」「模造品」といったネガティブな言葉ですが、ここでは「(本革に)似せたもの」といったイメージです。

ゲーム関連製品ではゲーミングチェアを始め、リストパッド、マウスパッド、ヘッドセットのイヤークッションなどにも多く使われています。

あくまでも本革に似せたものですので、経年変化(エイジング)を楽しむようなものではなく、快適に長期間使用するためには正しい方法でお手入れをすることが大切です。

ポリウレタン(PU)とポリ塩化ビニル(PVC)

合成皮革には主に「ポリウレタン(PU)レザー」と「ポリ塩化ビニル(PVC)レザー」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
一般的にポリウレタン(PU)製のものはしっとりと柔らかく、反対にポリ塩化ビニル(PVC)製のものは冷たく固いのですが、製造コストが安価です。

ゲーミングチェアのレビューで「合成皮革の椅子は汗で肌にベタベタとひっつく」と仰る方の大半は、座面の表面素材がポリ塩化ビニル(PVC)のゲーミングチェアを使っているようです。
ポリウレタン(PU)レザーはポリ塩化ビニル(PVC)よりもさらっとしていますので、ベタつかない訳ではありませんが、弾力性や柔軟性が高く、肌にピッタリとくっつく感じは少ないと思います。

ハイエンドのゲーミングデバイスでも、肌や手が触れる部分は、柔らかで肌触りの良いPUレザーが使われていることが多いです。

経年劣化による加水分解

ポリウレタン(PU)とポリ塩化ビニル(PVC)はどちらも、湿気紫外線(UV)に弱く経年劣化で加水分解を起こしやすい素材です。
加水分解とは、素材が水分と化学反応を起こし、表面がボロボロになったり、ベトベトしたりする劣化現象です。

本革に比べると安価で扱いやすい合成皮革ですが、性質上、この加水分解による劣化を完全に防ぐことはできません。
ですが、正しいお手入れ方法を知ることで、長期間、快適に使い続けることはできます。

合成皮革「ポリウレタンレザー」のお手入れ方法

それではここからは、これまでの合成皮革の特徴を踏まえた上で、「ポリウレタンレザー」製品の具体的なお手入れ方法について、私の実例を元にお話しを進めていきます。
と言っても、それほど面倒なものではありませんので安心して下さい。

普段の手入れは乾拭きと部屋の空気の入れ替え

ファブリック(布地)素材の椅子はメッシュの隙間に埃やゴミが入り込むと大変ですが、ポリウレタンレザー製のものは拭き掃除で簡単に汚れを取ることができます
ただ、加水分解を引き起こす湿気は大敵。 普段の手入れは乾拭きじゅうぶんです。
湿気の多い部屋では、定期的に空気を入れ替えることも大切です。

また、汗をかきやすいので夏場はタオルを敷いて座るという方もおられます。
ですが、ポリウレタンレザーは汗をかいてもベタつき難いので、あまり神経質にならずゲーミングチェアの快適な座り心地を直接感じてもらいたいなと個人的には思います。

汗をかいたら乾拭きで拭き取りましょう

汗をかいたら乾拭きで拭き取りましょう

紫外線(UV)にも注意

合成皮革製品は、水分と同様に紫外線(UV)にも注意が必要です。
直射日光が当たる場所に椅子を置いている場合、外出時や長期間使用しないときは紫外線を通しにくい黒色や青色の布を掛けておくことをおすすめします。
そうすることでゲーミングチェアを埃からも守ってくれます。

水拭きや中性洗剤は最後の手段

乾拭きでどうしても落ちない汚れがあれば、水拭き中性洗剤合成皮革専用のクリーナーを試すことになります。
ただし、水に浸したタオルを固く絞って水拭きは最低限に、中性洗剤や合成皮革専用のクリーナーは必ず目立たない所で様子を見てからお使いください。

私の使用しているAKRacing「Overture」はカラーが白黒ですので、黒い部分に皮脂汚れが目立ちます。ほとんどはマイクロファイバークロスで乾拭きすれば取れますが、時には薄めた中性の食器洗剤で拭き取り掃除をすることもあります。
油汚れを落とす食器洗剤ですので、皮脂汚れも落としやすいのかも知れません。拭き掃除後は、もう一度、水拭きで洗剤を、乾拭きで水分も落とすようにもしています。

全ての食器洗剤が中性洗剤ではありませんので、必ず「液性」を確かめてから使用してください。

KURE(呉工業) 「クレポリメイトナチュラル」保護つや出し剤

私がゲーミングチェアの手入れ用クリーナーの類で唯一使用しているのは、「KURE(呉工業) クレポリメイトナチュラル」という合成皮革などの表面保護・つや出し剤です。

「つや出し剤」ですが、ピカピカに光り過ぎることはなく、素材本来の自然な光沢を引き出してくれます。紫外線をカットするUV吸収剤を配合しているので、太陽光による色あせやひび割れを防いでくれるのも良いところ。
ポリウレタンレザーの表面素材はもちろん、ウレタン樹脂のアームレストにも使用できます。

マイクロファイバークロスで拭き取り、保護ツヤ出し剤で仕上げ

マイクロファイバークロスで拭き取り、保護ツヤ出し剤で仕上げ

ウレタン樹脂製のアームレストにも使えます

ウレタン樹脂製のアームレストにも使えます

中性洗剤の使用時と同様ですが、決して直接、椅子にスプレーをせずに必ずタオルに吹き付けて使用してください。
私は実際にAKRacing「Overture」や過去に使用していたゲーミングチェアでも使用していましたが、色落ちなどの不具合がないことを保証している訳ではありませんのでご了承ください。

ポリウレタンは合成樹脂

ポリウレタンは「合成樹脂」

KURE(呉工業) クレポリメイトナチュラル

テックウィンドの「PUレザーのお手入れ方法について」

ポリウレタンレザー製のゲーミングチェアをより長く快適に使うためのお手入れ方法については、AKRacing製品を販売しているテックウィンドの「PUレザーのお手入れ方法について」がとても参考になります。
以下に今回の記事内で触れなかった注意点を抜粋して引用させていただきます。

  • 温度変化の激しい場所(エアコン・暖房が直接当たる場所など)を避けて使用してください
  • 汚れがひどい場合には、ぬるま湯で薄めた中性洗剤を柔らかい布にひたし、軽く絞って表面をたたくようにして拭き取ってください。

引用元:テックウィンドの「PUレザーのお手入れ方法について

ポリウレタンレザーのゲーミングチェアの手入れの注意点

最後にポリウレタンレザー製のゲーミングチェアのお手入れ方法をまとめておきます。

ポリウレタンレザーのお手入れ方法
  • 普段の掃除は乾拭き
  • 水拭きや洗剤、クリーナーを使うのは最後の手段
  • 水拭きの後は必ず乾拭きで水分を取る
  • 直射日光を避けるか、紫外線を通しにくい色の布を椅子に掛ける
  • 湿気の多い部屋空気の入れ替えをこまめにする

あわせまして、今回のお手入れに使用したAKRacingの「Overture」のレビューもご覧いただけると嬉しいです。